「人はなぜ天気に左右されるのか」原田龍彦著

人はなぜ天気に左右されるのか―健康から心理・性格・体型まで、人体と天気の不思議な関係 (KAWADE夢新書)
タイトルの通り、人が天気の影響を受けるのは、ほぼ周知の事実のようなところありますが、僕自身が人は天気の影響を受ける、ということを実感するようになったのはここ数年のことです。
ほんの数年前まではそれほど大きな影響を受けなかったのですが、ここ数年は季節の変わり目ごとに体調を崩したり、冬から春にかけては憂鬱感に見舞われるし、低気圧だと微妙に頭が重いし、春先は微妙にグシュグシュと花粉の影響を受けるしと天気の影響を敏感に感じるようになってきました。
また、前職で人事系の仕事をしていましたが、例えば人が病気で仕事を休むときは重なるし、社員のご家族が亡くなるときも特定の日の前後ぐらいに固まることが多くありました。これは気候が影響しているのだろうなぁと漠然と思って、徐々に生気象学への興味が芽生えてきていました。
さて、この本ではそんな天気と人との関係が気象予報士である著者によってまとめられています。
様々な天気と人との関係が紹介されているので、全部あげられないのですが、何点か。
季節ごとに特徴的にあらわれる病気があり、「季節病」と呼ばれますが、季節病には以下のようなものがあります。

春:花粉症、五月病、感情障害
夏:腸チフス、赤痢、胃腸炎、脚気、百日ゼキ、水虫、ガンなど
秋:気管支喘息、夏バテ、食中毒、頭痛、関節痛、脳梗塞(3月、7月にも多い)など
冬:インフルエンザ、肺炎、脳卒中、心臓病など
これらの病気の多くは、アレルギーをもつ人、情緒不安定の人、自律神経失調の人、体内環境が不安定の人などがかかりやすく、天候の変化にも過敏に反応を起こすのである。

また、花粉症の大きな原因の一つにスギ花粉がありますが、そのスギについて

わが国にはスギの木がひじょうに多く、針葉樹人工林面積の45パーセントを占めている。これは、スギは生長が早いので、第二次世界大戦後、国が奨励して植えたためだという。
そのスギの樹齢が50年前後を迎え、種を保存しようとする自然の摂理がはたらいて、もっとも花粉をつけやすい状態になっているのだ。しかも1970年代後半から、安い輸入財が大量に入ってきたため、スギ林が放置されっ放しになっている

これは以前読んだ「鎮守の森」という本にも書かれていて、どうやらそういう事実がありそう。
で、花粉症はそういう花粉と大気汚染との組み合わせによって蔓延しているようです。
他、「水死者は夏より冬に多い」「フェーン現象はイライラの引き金になる」「気温が32度を超えると人は攻撃的になる」「人は春生まれが多い」などの他、気候条件によって人類が進化する過程についても説明がされています。
生気象学という、人間と気象との関係を研究した学問が日本でも徐々に進みつつあるようですが、そういう人間と気候との関係について知る第一歩として、これは適しているんじゃないでしょうか。
これからさらに人と天気の関係、さらには人間と環境との関係まで調べていくことで、自分の身体を知ることにも繋がるんじゃないかなぁと思います。
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