5分ぐらいで分かる伊勢神宮の歴史

ココロ社さんの記事が超面白かったので、伊勢神宮の歴史についてざっくりとしたまとめです。
実は、伊勢神宮は不変ではない…が、そこがいい。 – ココロ社

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■創建~平安時代

伊勢神宮の創建は不明です。古事記・日本書紀には第十一代垂仁天皇(紀元前69~70年ごろ?)の皇女によるとも書かれているが伝説にすぎません。
7世紀に持統天皇が式年遷宮を始め、天照大神という天皇の祖先を祀っていることから平安時代を通しては皇室以外の参拝は禁止されていました。

■伊勢神道の成立

鎌倉~南北朝時代、朝廷の力が衰微したことで、伊勢神宮の外宮内に祀られていた食物・穀物の女神豊受大神(トヨウケビメ)の方が天照大神より偉いんだから、これからはトヨウケビメをメインで祀ろうという考え方を外宮の禰宜(神官)だった度会さんが言い出し始める(伊勢神道のはじまり)
この間も粛々と式年遷宮は続いていたが、戦国時代になると、流石にもう無理っす。ということで式年遷宮は中断。

■伊勢講の始まりとお伊勢参りブーム

16世紀~17世紀、完全に忘れ去られつつあり、財政難に苦しんでいた伊勢神宮だったが、ここで会心の一撃となるビジネスモデルを考案する。
神官A「外宮に祀られてるトヨウケってさー、食物、穀物の女神じゃん?」
神官B「うんうん。」
神官A「これからはトヨウケを前面に押し出さない?」
神官B「えー、なんで?うち皇室の祖先のアマテラスがメインじゃん」
神官A「いやいや。アマテラスがメインなままじゃもう稼げないって。アマテラスがメインだったら皇室しか参拝に来ないし、朝廷はもうお金ないじゃん。トヨウケが丁度穀物の女神だし、神仏習合でいうと稲荷大明神とイコールだからさー多分ポテンシャルあると思うんだよねー、一気に農民のみなさんに来てもらうのよ。ブルーオーシャン戦略って感じ」
神官B「うーん。そりゃわかるけど農民はみんな金ないし、うちの神社結構辺鄙なところにあるからそう上手くいかないよ。」
神官A「いやいや、そこでまず伊勢神宮のファンを増やして、ファンの皆さんが積み立てしあう仕組みつくるの。最近神社ブーム(中世は現世に嫌気をさした人達の参拝がブームとなった)だし、街道整備されてきてるから(五街道の整備)昔より旅行しやすいし、なんだかんだで昔よりみんなお金持ってるから(後醍醐天皇から織田信長、秀吉に至る各大名・商人の重商主義政策が効を奏して貨幣経済が浸透した)、農民たちもお金さえなんとかなればいけると思うんだ。」
神官B「そうねぇ。今のままだとジリ貧だし、ここは色々やってみた方がよさそうね」
というわけでのちにお伊勢参りとして数百万人を動員することになる「伊勢講」の始まりでした。信者たちで伊勢神宮へ参るための積み立てグループ(=講)が各地で結成され、旅行も兼ねて伊勢参りに行きたいというムーブメントが起こります。お伊勢参り観光ガイドブックとか出たり、伊勢神宮に参ることは一種のステータスになっていたようですね。
最大で以下のような動員数を記録。
1705年4月~6月 330万~370万人
1771年4月~7月 200万人
1830年3月初~8月末 :427万6500人
当時の日本の人口が約3000万人だったことから考えて凄まじいブームです。
すっかりアマテラスは過去の神。やっぱりトヨウケちゃんだよねー。という感じだったんでしょう。

■明治~現代へ

時は変わって明治維新。
M天皇「大政奉還してもらったはいいけどさー、朕ってマイナーじゃね?民衆は天皇のこと知らないっぽいじゃん」
大臣A「そうですねー。なんとか知名度アップしていかないといけないんですが・・・」
大臣B「あ、そういえば伊勢神宮ってあるじゃないですか」
M天皇「あー、うちのご先祖様のアマテラスが祀られてるあれね。でも行ったことないからよく知らないんだけどねー。で、それがどうしたの。突然。」
大臣B「ひらめきました。民衆に人気の伊勢神宮利用しない手はないっすよ。(ニヤリ)」
ということで、明治政府は天皇が伊勢神宮の天照大神の子孫であることを前面に押し出し、伊勢神宮を最高位の神社として権威付けに利用しました。
民衆に大人気の伊勢神宮に祀られている天照大神の子孫こそ明治天皇であり、天照の子孫であるから天皇は現人神であるとして祭政一致的体制が整備されました。
第二次大戦後も、神社の別格として最高の地位であることは続きます。
伊勢神宮はこのようにもっとも権威のある神社なり、式年遷宮は絶えることなく続き、常に多くの参拝客で賑わう人気スポットとなりました。
というわけで、かなりアバウトでざっくりなまとめですが、まぁ大体の理解としては間違ってない・・・かな。
とりあえず伊勢神宮まだ行ったことないので、家庭内で伊勢講するか。
参考サイト
伊勢神宮 – Wikipedia
お蔭参り – Wikipedia
神宮式年遷宮 – Wikipedia
神仏習合 – Wikipedia
伊勢神道 – Wikipedia
国家神道の成立
第二節 神明社の歴史
関連書籍
神仏習合 (岩波新書)
日本宗教史 (岩波新書)
古事記講義 (文春文庫 (み32-3))
現人神の創作者たち 上 (1) (ちくま文庫 や 30-3)
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)

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