「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」1~3話の感想

2015年秋アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」最新3話まで観ました。今のところすごく面白い。

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設定・キャラクター紹介PV

火星の民間警備会社いわゆる傭兵部隊の少年兵としてこき使われる主人公たちが火星の独立運動のアイコンであるヒロインの警備を請け負ったところに、彼女を謀殺しようとする地球側軍事組織ギャラルホルンの攻撃が加えられこれを撃退、そのままの勢いで自分たちを虐げていた上層部に対してクーデターを起こし、パンパンパンと粛清して独立組織「鉄華団」を旗揚げ・・・と成り上がりギャング映画を彷彿とさせるアウトローな展開。地べたをはいずりまわるような泥臭い戦闘、鉄と油の臭がする描写もしびれる。鉄血にして熱血にして冷血のガンダムだ。

肝の座ったリーダーオルガ、高い戦闘力で汚れ仕事も厭わない三日月という固い絆で結ばれた一心同体表裏一体の二人、躊躇なく戦い容赦なく殺す、仲間の結束を大事にしつつ、独立不羈の行動原理をもつ主人公像というのは、やはり任侠映画のそれのように感じましたし、三話終わって感じる痛快さとほろ苦さも、ハードボイルドなギャング映画を見たときのそれによく似ている気がします。

当面、鉄華団の成り上がりストーリーが展開していくのだと思いますが、ドラマとしてはやはり一心同体のオルガと三日月の絆をどう揺るがせ、ウラとオモテをベリベリと引き剥がしていくのか、殺し戦うことでしか生を見つけられない孤児たち(オルフェンズ: Orphans)の行方に注目したい。

その上でギャング映画のフォーマットに従うなら、成り上がる集団の中で取り残される異端者の動向がドラマを転がしますよね。つまり、己の才覚でのし上がる主人公の脇で、暴走する「思慮の足りない仲間」ポジション。組長に弓引いたり、切羽詰まってクスリに手を出したりする、東映実録モノでいう渡瀬恒彦ですが、本作ではユージーンがその役目になりそう。三話ですでに奸智に長けてそうな田中邦衛似のおっさんトドに良いように転がされそうなフラグ立てていましたが、オルガへの対抗心が悪い方に転がらないといいのですが(転がってくれと僕の中の愉悦部員が言っている)。

作劇的にはユージーンの扱い次第で、オルガと三日月の関係もどうとでも動かせそう。反抗心が反逆に結びついたときにオルガがユージーンを殺せるか、というのは一つの葛藤にできるし、葛藤するオルガを慮って躊躇なく三日月がユージーンを殺せば、圧倒的な戦闘力は敵に向いている間は味方にとって心強いけど、自分たちに向いたら脅威だから、他の鉄華団メンバーにとって三日月への恐怖にもなる。三日月か鉄華団かという選択を迫られたらオルガはどうするか。殺さずとも反抗的なユージーンが離反していく展開で、改めて鉄華団が解散、何もかも失ってオルガと三日月二人だけになるかもしれない。敵と味方が次々と入れ替わるのがガンダムシリーズの魅力だとするなら、ここはユージーンの動かし方に注目して観ていこうかな、と思っています。

カリスマ性のあるリーダーと高い戦闘力で汚れ仕事を担う主人公という役割分担は、ベルセルクのグリフィスとガッツも思い出させる。まだ本作は始まったばかりだから断言はできないけど、根本的に違いそうなのは、グリフィスはひたすら上を望み、鷹の団を引き上げようとしていたのに対して、オルガは仲間を、内を見ているようですね。だから、例え野心の実現か仲間の犠牲かという究極の選択を与えられたとしても、行動原理としてオルガの裏切りは考えにくい。ゆえに、オルガの仲間を思う気持ちがどう裏切られていくのか、または、どう鉄華団のメンバーと気持ちがすれ違っていくのかが、一つのドラマとして展開させられそうだとは思います。実際本作でそうなるかはともかく。

戦闘マシーンな三日月がどうなるのかはさっぱり想像つかないです。人間性の回復や成長なのか、戦士としての追求の果ての自滅なのか、戦いをくぐり抜けての犠牲の上に立つ平穏なのか、ハッピーエンドでもバッドエンドでもビタースウィートなエンドでも、きちんとドラマにできそうな、平板に見えて案外多面性のある良いキャラクターなので。敵に遅れを取ることはまずなさそうだし欠点なさそうに見えるけど、オルガへの全幅の信頼は同時に最大の弱点になりうるから、オルガを動かせばいいし、オルガを動かすならユージーンを暴走させればいいし、ユージーンはトドのおっさんでも転がせる。あとは上司を失ったギャラルホルンの新兵くんの動きか。姫様クーデリアは悩んでいたけど覚悟完了していたから、しばらくは作中の動向はともかくキャラクターとしては確固としている。

トドみたいな小狡い憎めないおっさんは大好物なので死なないで欲しいけど、死ぬなら思いっきり格好良く、生き残るなら思いっきり無様に生き残って欲しいなぁ。最終回のエピローグで何故か大成功して大金持ちになってウハウハなトドの一枚絵見せられそうな気がしている。

とりあえず、戦い殺し祈り愛するような厚みのある作品になることを期待しています・・・あ、肝心のガンダムについて語ってなかった。大向うから、いよっ!バルバトス!って掛け声が掛かりそうな登場と活躍で惚れ惚れしました。歌舞伎スターか。

オープニングテーマソング「MAN WITH A MISSION 『Raise your flag』」公式MV


このOPが何度聴いても飽きなくてかっこいいんだ。

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