19世紀の英国、20世紀初頭の米国と同様に現代日本で自己啓発本が流行る背景とは?

「読書」という宗教~レバレッジ、ライフハック、マインドマップ – 【海難記】 Wrecked on the Sea(リンク切れ)
むしろ、1940年にアメリカで出た、本の読み方をイロハのイから大衆に諭すような本(原書のタイトルはベタに「How to Read a Book」)*4が、2008年のいま日本でベストセラーになってしまうことのもつ「古さ」の感覚に、なんともいえない嫌な感じを抱いた。日本人の大衆的な読書力は、「1940年代のアメリカ合衆国」程度にまで落ちているのだろうか。

現在の書籍ブームの傾向について概ね同意です。この1940年代のアメリカ合衆国程度に”落ちている”かどうかは僕はよくわからないのですが、少なくとも人の心理に1940年代のアメリカと現代の日本で似たところがあるのだろうとは思っていました。その背景となる社会状況について漠然と以下のように理解しています。

高度資本主義が発達した社会の特徴はスピードで、時間の流れの中で、どれだけ速く、他人よりも多くの金銭的成功を、常に手に入れ続けるか、そのためにどれだけ効率的に時間あたりの生産性を高め、能率を上げていくかが重視されます。その真っ只中にあったのが例えば19世紀末の英国であり、20世紀初頭のアメリカであり、そして現代の日本もそれに類する状況下にあると思います。

スピードが重視され新しいことに価値を置く社会は、多くの人は成功のために常に走り続けようとします。その反面、スピードについていけなくなった人たちを多く生み出します。19世紀~20世紀の欧米でも心を病む人が多く発生し社会問題になっていました。(→「Kousyoublog | 非常にあわただしい生活”Life at High Pressure”」)

また、近代社会は崇拝の対象が宗教から人格へと代わり、宗教や文化の差を超えて神聖な人格を持つという新たな道徳観の下で都市を形成することで旧来の宗教の力は弱まります。

社会のスピードについて行けない人、常に走り続けようとする人たちが旧来の宗教に代わって何か救いを求めていたとき、19世紀の英国で神秘主義が流行し、その流れを汲んでニューソートなどの自己啓発系ムーブメントが登場。その影響下にある書籍が20世紀初頭の米国でブームになり、その後ニューエイジなどを経て現代の日本でもブームになっている。

~というざっくりな理解をしているのですが、おそらくそういう社会的状況になんらかの類似があって、当時の米国と現代の日本とで似たような自己啓発ブームがあるんじゃないかなぁと思います。

このあたり、まだ漠然と疑問として思っているだけなので色々間違った理解をしているところも多いかなと思います。よく調べたいのですが、いかんせん範囲が漠然と広すぎてなかなか考察が及ばずにいます。このあたりちゃんと理解出来ると今の自己啓発、ライフハックブームを突き動かす人々の心理の把握に繋がるんだろうけどなぁ。

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