「拡張による学習」という概念からシンプルな勉強会を考えた

先日、「【NonGeek Community】非技術者のための勉強会・情報交換コミュニティ」という勉強会・情報交換サイトを立ち上げて、今まで自分除いて11名の方にご登録いただいたんですが、まぁ、それぞれのスペシャリティや志向なんかも違うだろうし、これからどう進めていこうかとちょっと考えがまとまらなかったのですが、最近読んでいる「ノットワーキング 結び合う人間活動の創造へ」という本(この本、様々な点でインスピレーションを与えられた。近々色々書くつもり。)に「拡張による学習(expansive learning)」という概念が解説されていて、思わずこれだ!と思ったので紹介します。

ノットワーキング 結び合う人間活動の創造へ
ノットワーキング 結び合う人間活動の創造へ

「拡張による学習」

(P175-176)
自らの活動システムの境界を超え、結びつくことによって、新たに見出された新しいアイデアや知見を、さらに新しいツールとして導入し、活動システム自体を革新していくようなタイプの学習プロセス

具体的には下記の図のようなプロセスを辿ります。同書の図と解説を元に再構成。
発達プロセス

(1)個人による目的追求を目指し各人がスキルアップを図る段階
(2)個人が自らのスキルアップのプロセスを改善していくことを試みる段階
(3)グループやチームが一つの結果の追求にあたり目的達成のため連携を図る段階
(4)コミュニティの発達プロセスに主眼を置く段階。定められた目的を追求するより、変化のプロセスをモニターしながら相互に学びあい、評価し、ヴィジョンを描き、実行するプロセスの繰り返し。

また、行為主体と彼らが向かう対象との関係を三つの次元で捉えています。

(1)コーディネーション(協調)

この次元で行為者たちは、それぞれがある活動に対して与えられているスクリプト(筋書き)にしたがって、各々の異なった独自の目標を達成するために、行為する。つまり、協調においては、行為者が互いの目標や動機を積極的に統合しようとする活動は必要とされない。

(2)コオペレーション(協働)

行為者たちは同一の問題機制のもと、それぞれが分かちもたれた対象へと向かっていく。この次元では、それぞれの行為者が、筋書きにのっとった対象を共有してはいるが、対象自体を創出したり、筋書きを書き換えたりといったことは含まれない。

(3)コミュニケーション

分かちもたれた対象に向かう行為者たちが自らの行為を互いに省察し、目標達成のためのスクリプトを書き換え、また対象自体をも協働で創出していく

この「拡張による学習」という概念とプロセスを上手く使って勉強会を出来ないかとちょっと考えてみているところなんですが、まぁ難しいことは最初から出来ないので、まずは手近でシンプルなことをしようかなと思います。

例えば、
1.どこか会議室なりスペースなりを借りて集合
2.それぞれやりたい勉強を各々独習(内容問わない)。(一時間~二時間ぐらい)
→最近よく行われているもくもく会的な
3.一人5分程度でその日にやった勉強の内容と個々の勉強の仕方やプロセスを発表し共有する

人数的に10~15名ぐらいがmaxでしょうかね。これだったらいちいちテーマを決めて門戸を狭めくてもいいのと、案外、みんながどんなことを勉強していて、どのような勉強方法をしているかという情報共有は興味あるんじゃないかと思ったりします。少なくとも僕は興味ある。

まずは上の図で言うところの(1)個人のスキルアップと(2)プロセス改善、三つの次元で言うと(1)コーディネーションの段階の、まぁ改善というほどではなく、他人がどういう内容の勉強を、どのようなプロセスでやっているのかという情報共有のレベルまで。まずは超シンプルなことをやってみるのが面白いかな、というかやってみないとわかんないというか、やらないことには始まらないというか。やってみて色々参加者の方々とブラッシュアップあるいは新しい方向性を見出すということが大事ですねーと思います。

なので、近日中に場所とか概要とか決めてお知らせしようと思います。どのぐらいの方々に興味を持っていただけるかはわからないのですが、とりあえずインスピレーションを得た概念と方向性が僕の中では少し決まったかなというアウトプットのエントリー。

上記の図の(3)、(4)あるいは三つの次元の(2)コオペレーションはまだ具体的に思いつかない。例えば管理部門系の専門性も違う人たちが集まっての協働的な勉強会ってどんなのがあるだろうなーと思うんですよね。例えば架空の事業計画書なり中期経営計画なりを作ってみるとかだと総務人事法務経理財務など跨ぐけど、大仕事だし、一日で終わるもんでもないので、もう少しシンプルなネタ無いかなと模索中。大規模になってくると、人事の人たちで架空の人事制度作るとか、法務の人たちでコンプラの勉強会用テキストを作るとか、専門性毎に分かれて開催も出来そうなんですけども、まぁ出来るところからやってみようかなという感じですね。

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