ほんとうにだいじなことは目に見えないんだよ

「世間体」の構造  社会心理史への試み (講談社学術文庫)
「世間体」の構造 社会心理史への試み (講談社学術文庫)

「世間体」の構造 社会心理史への試み (講談社学術文庫)」(P20-21)
これは昭和二十年代のことなのだが、岩手県の農民は概して、農閑期でも早起きだった。「そんなに早く起きないと間にあわないのか」と聞くと、「いや、じゅうぶん間にあうのだが、早く起きて雨戸を開けておかないと、隣近所から怠け者だと思われるから」という返事がかえってきた。「では、雨戸だけ開けて、また寝ていればいいじゃないか」というと、「いや、カマドをたいていないと、上から煙が出ないから、すぐわかってしまう」というこたえだった。それでみんな睡眠不足になり、過労におちいっている、というのである。

これは平成二十年代のことなのだが、東京都のサラリーマンは概して、不況期でも終電帰りだった。「そんなに遅くまで仕事しないと間にあわないのか」と聞くと、「いや、じゅうぶん間にあうのだが、遅くまで残ってエクセルを開いておかないと、上司同僚から怠け者だと思わ(以下略)
こういう、目に見えず、言葉に表わされない規範こそ大事にし、より強く縛られる「空気」は、僕の周りでは随分少なくなってきたようにも思うが、微妙にそういう感覚は残っているようにも思うし、いい加減打破したい。少なくとも、目に見える規範の方こそ重視し、目に見えないのであれば、敢えて見ないような振舞いを取っていくべきだな。とおもう。ま、空気読めない子なんで、みんなが”目に見えないものをどうやって見ているのか”がよくわかんないんだけどね。

星の王子さま (新潮文庫)
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「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
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山本 七平

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