弦巻ホットスポットの猫からのお願い

今ニュースで話題の世田谷区弦巻のホットスポットですが、数年前までかなり近くに住んでいました。で散歩が趣味ということもあり、二〇〇八年夏ごろ、偶然、その強い反応があった瓶が発見されたという御宅の軒先で昼寝をしている猫を撮影していました。猫は以前ブログにアップしていたものの再掲です。
猫
猫さんはお元気でしょうか。
さて、現在放射性物質の線量が計測されたとして閉鎖されている道路はかつて蛇崩川と呼ばれた馬事公苑付近を源流とする目黒川の支流が暗渠化された道です。そのホットスポットのすぐ斜め向かいには弦巻公園という小さな公園があります。JRAが管理しています。この公園は春になるとソメイヨシノが見事な桜を咲かせ、地域の子どもたちの格好の遊び場となっています。
2008年4月撮影
弦巻公園の桜
弦巻公園の桜
さらに少し歩けば蛇崩川の源流とされる馬事公苑です。
2008年3月撮影
馬事公苑の桜と馬
逆方向、蛇崩川の暗渠化された道に沿って歩くと、やがて大山道とぶつかります。大山道は現在の赤坂見附付近から神奈川県伊勢原市の大山へと繋がる古い街道です。246号に沿って伸び三軒茶屋で二手に分かれ、一方はそのまま246号に沿い、もう一方は世田谷通り沿いに上町商店街を抜けて旧蛇崩川と交差して弦巻を横断し、用賀駅近辺で246号に沿ったもう一方と合流します。その蛇崩川との交差するあたりに今は、大山道児童遊園という小さな広場があり、そこに大山道旅人の像がモニュメントとして座っています。
2006年10月撮影
大山道旅人の像
今は暗渠化した蛇崩川の流れをのんびりと眺めつつ、この像のように旅人が一休みしたあたりなのだと思います。
その大山道旅人の像の目の前には小さな祠があります。
2007年2月撮影
弦巻の八幡小祠
かつて八幡神社が鎮座し、地域の人々の崇敬を集めていましたが明治の神社統廃合によって、明治四十一年、弦巻神社へと合祀されることになりました。しかし、ここで地域に語り伝えられているエピソードがあります。合祀されてほどなくしたころ、地主の夢枕に八幡神が立ち、故地に帰して欲しいと懇願したといいます。目を覚ました地主は、再び分祀することは出来ないが、せめて祠だけでもと、この小さな祠を立てました。八幡小祠として今も弦巻の人に親しまれています。
2006年12月撮影
野中のお地蔵様
これは大山道旅人像のところから大山道を数十メートル下ったあたりにある馬頭観音と掘られたお地蔵様。立てられて180年あまりと伝わり「野中のお地蔵様」と呼ばれて地域の人に親しまれています。
児童遊園と八幡小祠の間を抜けると世田谷中央図書館、その脇から綺麗に遊歩道として整備された蛇崩川緑道が三軒茶屋まで伸びていきます。
2006年11月撮影
蛇崩川緑道中央図書館裏過ぎ
中央図書館を過ぎたこのあたりは、住んでいた当時僕の最もお気に入りの場所でした。2006年に僕はこの場所についてこう書いています。

丁度、世田谷中央図書館の脇から緑道が始まって、図書館と小学校の間を抜けて、マンションの横~人工のせせらぎが終わるあたりで振り向くと、緩やかなカーブを描きつつ、しかしまっすぐに延びて行く。道が(川が)突き抜けているような風景の中にいると、すぅーーーーっと気持ちが拡散していくような、あるいは空気に吸い込まれていくような感覚を味わえて、とても気持ち良い。
特にこの季節の、少し肌寒くなってきた午前中にこのあたりに行くと、静かな中で突き抜け感と水のせせらぎと鳥の鳴き声と季節の変化が味わえて、なんともいえない感覚になります。

思い出すだけで心地よいです。
と、このあたりまでがホットスポットの半径100~200メートル範囲ぐらいでしょうか。地域の人々の様々な思いが積み重なり、色々な歴史が流れていった上にある、静かな住宅街の一角です。こちら記事でもかなりの喧噪の様子が丁寧に紹介されていますが、事情が事情なだけに色々と注目を集めるざるを得ないのでしょうけれど、関係者の皆様には何卒ご配慮のほどよろしくお願いいたします。まぁ、すでに世田谷区民ですらない僕が書くのもあれですが、色々とニュースを見ながら弦巻とその周辺の空気や音や匂いと、目に見えない地域の人たちの想いや願いを思い出しました。重ねてご配慮よろしくお願いいたします。
猫
猫さんも願っています。

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