葉山三ヶ岡緑地ハイキングコース(あじさい公園~熊野神社)と眞名瀬漁港

葉山は海だけでなく緩やかな規模の丘陵地が連なる山の町でもある。森戸神社がある森戸崎から眞名瀬漁港がある笹崎にかけての海岸線の背後には大峰山(三ヶ岡山)という最高でも一四三メートルの緩やかな山があり、「はやま三ヶ岡緑地ハイキングコース」として整備されている。一説には葉山の山岳信仰の中心であったともいう。

コースは三つあり、葉山町役場近くから登るつつじコース、住宅街の間にある葉山あじさい公園から登るあじさいコース、眞名瀬漁港付近の熊野神社から登る眞名瀬コースがある。そのあじさい公園から登って眞名瀬へと降りるコースを歩いてみた。

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あじさい公園

あじさい公園入口

あじさい公園入り口

あじさい公園
逗子からバスで山越えルートであれば向原バス停または海岸回りであれば森戸海岸で下車し、住宅街の間を登っていくと葉山あじさい公園がある。

あじさい公園

あじさい公園
五月~六月のあじさいの見ごろの時期には一面あじさいが咲きとても綺麗だという。神奈川の花100選にも選出されており、見ごろを迎えると観光客が多く訪れるらしい。

あじさい公園からの眺め

あじさい公園からの眺め

あじさい公園からの眺め
あじさい公園からの眺望もとても美しい。海側は相模湾や富士山が、少し視点をずらすと葉山町から逗子市にかけて連なる丘陵地帯の眺めが堪能できる。葉山は山の端で端山なのだというのが葉山という地名の由来の一つとして考えられているが、まさにそういうことが直感的に感じられた。

三ヶ岡山

三ヶ岡山緑地案内図

三ヶ岡山緑地案内図
これが案内図。山頂でコースは三方向に分かれる。

三ヶ岡山

三ヶ岡山
久しぶりに山歩きしたのでちょい息が上がったが、そこまで険しくなく結構楽しく登って行けるので気軽な山歩き向きだとは思う。

山頂

三ヶ岡山山頂

山頂には木製の椅子とテーブルで休憩所がいくつも設置されている。一説には現在、麓付近にある森山神社がかつて山頂付近にあったともいうが、開けたこのあたりだろうか。

左眞名瀬コース、右つつじコース

左眞名瀬コース、右つつじコース

ここで眞名瀬漁港へと下るコースを選ぶ。

展望台

三ヶ岡山山頂展望台
眞名瀬コースを歩くとすぐに展望台が見える。

三ヶ岡山山頂展望台からの眺め
展望台正面からはあじさい公園よりもさらに高見から森戸海岸や江の島を望むことが出来、美しい。富士山眺望の名所の一つに数えられているのも納得。

三ヶ岡山山頂展望台からの眺め
しかし、ここでぜひ振り向いてほしい。そうするとまた違った眺望が楽しめる。葉山町の南側、葉山御用邸のある一帯や景勝地として知られる長者ヶ崎など湾曲した海岸線が美しい、個性的な景色が目に入ってくる。一か所で二度おいしい展望台だと思う。

西峰疎林広場

西峰疎林広場

三ヶ岡山階段
二〇分も歩くと眞名瀬方面へと急傾斜な階段がずっと続く。眞名瀬から登る人はひたすら上り階段をがしがし歩く覚悟、というほどのものでもないが、それなりに歩き甲斐があるコースを上ることになる。

眞名瀬熊野神社

眞名瀬熊野神社
そして眞名瀬コースの入り口にもなっている熊野神社へ到着。まぁゆっくり歩いて一時間弱ぐらい。

いわゆる熊野神社で祭神はイザナミノミコト、ハヤタマオノミコト、ヨモツコトサカノオノミコトの三柱だが、ご神体は一つ。これは本来熊野三所権現が祀られていたのだが明治の神仏分離令によって仏神を神社に祭るのは禁止されたため、三つに分けられたことによる。現在も権現様として地域の人には信仰されている。

公式には江戸時代に紀州が海運業を奨励したことで紀州の人々が三浦半島にも多く訪れ、その際に熊野権現を勧請したという説から紀州の本家である熊野三社から直接勧請されたということになっているが、出雲松江の熊野大社から勧請されたとする説も有力だという。出雲熊野大社を全国に分祀した鈴木氏に由来する鈴木姓と出雲熊野神社の祭神であるスサノオの御子八嶋士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)の名に由来する矢島姓が眞名瀬付近には多く見られること、また熊野三社ではなく出雲熊野大社と同じ「火除け」の神であることなどがその根拠だが、確かなことは分かっていない。

海と山とにはさまれた住宅密集地であることから「火除け」の神として信仰を集めているほか、境内には豊漁や航海安全を祈願される大漁稲荷も祀られており、かつては毎年二月一日に「小若」と呼ばれる十六歳以下の男子が赤褌一丁で森戸神社と熊野神社との間を三往復した後、口々に「六根清浄」と唱えて海に飛び込み禊を行う山岳信仰・修験道的な儀式が行われていたという。

眞名瀬漁港

熊野神社前付近からの眞名瀬漁港

熊野神社前付近からの眞名瀬漁港

熊野神社前も海岸になっており、夏は海水浴も楽しめる。その海岸からの眞名瀬漁港の眺め。

眞名瀬漁港

眞名瀬漁港
眞名瀬は古くから漁港として栄え、最盛期には鰯やボラ、さらに遠洋に出て鰹なども獲っていたという。ちなみに眞名瀬の名前の由来はスサノオ伝説にちなんだ「聖なる井戸のある瀬」という意味で、実際井戸が多かったらしい。

眞名瀬漁港前の食堂街
漁港の常で獲れたての魚を食べられる食堂が並ぶので、ハイキングの後に新鮮な魚を楽しむのもよさそうだ。


大きな地図で見る
あじさいコース:逗子駅からバスで山の手周りだと「向原」、海岸回りだと「森戸海岸」下車
眞名瀬コース:逗子駅からバスで「眞名瀬」下車
つつじコース:逗子駅からバスで「旧役場前」下車
参考書籍
・葉山郷土史研究会編著「郷土誌葉山第3号」
・葉山郷土史研究会編著「郷土誌葉山第8号」

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