「民主主義」と「民主制」と「民主政」

そういえば以前「日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)」の感想(→「「日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ」飯尾 潤 著」)を書いた時に書き忘れていたのだが、同書のdemocracyという言葉の使い分けは適切だと思うので、今後真似したい。

『*なお本書ではdemocracyの訳語として、体制を示すときには「民主政」を用い、制度的側面を示すときには「民主制」を、思想運動的側面を示すときには「民主主義」を用いる。』(はじめにvより)

「民主主義」の原理原則を前提とした「民主制」的諸制度に立脚した体制を「民主政」と呼ぶ、という理解で整理しておく。とはいえ、今更明記するほどのものではなく基本的かつオーソドックスな分類ではあるのだろうと思うけど、僕のような政治学など専門分野の学問的訓練を受けていない素人にはこういう基本はとても重要なので。

また、「民主政」を存立ならしめる「民主主義」と「自由主義」という二大思想潮流が「民主制」という制度を巡って対立することで、「民主政」を揺るがしつつある、という現代世界が直面する問題の理解と整理にも、この言葉の分類が有用だと思う。基本に戻るのは大事だなぁ、と思った。

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