中二心をそそるケルト神話エピソードまとめ

ケルト神話の様々なエピソードは知っておくとアニメや映画、ゲームをはじめとして、古今東西の様々な物語をより深く楽しめます。エピソードがいずれも英雄的で幻想的でありながら悲劇的、かつ名称が詩的なので中二病心をくすぐること間違いなしだと思います。

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ダーナ神族(トゥアサ・デ・ダナン)

アイルランドに四番目に侵入した昼と光と知恵をあらわす神々で魔術や予言、ドルイドの呪術を駆使し、金髪碧眼の巨人族であったとされる。母なる女神ダーナ(ダヌ)を主神として、ダーナ神族の王「銀の腕のヌァザ」、太陽と光の神で槍の使い手「長腕のルー」、海神で約束の地エマン・アブラッハの王マナナン・マク・リール、父なる神で大地と豊穣の神ダグザ、妖精王「誇りのミディール」、技術と医術の神ディアン・ケヒトなどがいる。

神々としてアイルランドに君臨したが人間であるミレー族との激しい戦いの末、地上を人間が、地下と海の向こうの見えない国をダーナ神族が治めることとなり、巨人であったダーナ神族は小さくなって目に見えない種族である妖精シーになり、妖精の国ティル・ナ・ノーグ(常若の国)を築いたとされる。

魔眼のバロールとフォモール族

フォモール族はアイルランドに侵入してきた神々と戦い続けた魔族。ダーナ神族との戦いは光と闇の戦いとして語り継がれる。ダーナ神族の王ヌァザは魔族フォモール族との戦いで腕を切り落とされてダーナ神族とフォモール族両方の血を引く暴君ブレスに王位を譲るが、医術の神ディアン・ケヒトが造った銀の腕の義手をつけることで再び戦いに乗り出してブレスを倒し王位を取り戻す。

そこでブレスから援助の依頼を受けたのがフォモール族の王「魔眼のバロール」で、彼は一睨みで相手を殺す魔眼を持つ魔王だった。魔眼のバロールに率いられたフォモール族はダーナ神族を再び打ち破ってその支配下に置いた。

バロールはドルイド僧に自身の娘が生んだ子に殺されるだろうと予言されたため娘エスニエを幽閉、しかしダーナ神族の医術神ディアン・ケヒトの子キァンが彼女を助け出して、二人の間に生まれたのが太陽と光の神「長腕のルー」だった。海神マナナン・マク・リールの下で育てられた彼は、マナナン・マク・リールからどんな鎧も貫く魔剣フラグラッハを与えられ、やがてダーナ神族を率いて魔眼のバロールとフォモール族を滅ぼし、ヌァザに替わってダーナ神族の王に即位する。

やがてミレー族(ケルト人)が取って代わることで、人間の時代が始まった。ミレー族統治時代のアイルランドはアルスター、レンスター、ミース、コナハト、マンスターの五王国が割拠し、覇を競ったとされている。

英雄クー・ホリン

アイルランドの伝説の英雄。太陽神ルーとアルスター王コンホヴォル・マク・ネッサの妹デヒテラの間の子。セタンタと名付けられて元気に育ったが、七歳にして鍛冶屋クランの館で開かれた宴会を訪れた際に10人の戦士でも倒せないと言われた番犬を素手で殺し、その番犬に代わって自分がクランの館を守ることを決意、以後「クランの猛犬」を意味するクー・ホリンの名で呼ばれることになる。影の国の女戦士スカハサに武術を学び、魔槍ゲイ・ボルグを授けられアルスター王コンホヴォル・マク・ネッサの「赤枝の騎士団」に所属し戦争で活躍するが、クー・ホリンに敗れて復讐の機会を狙っていたコナハト女王メイヴの罠にかかって自身の槍ゲイ・ボルグに貫かれて死んだ。戦いの女神モリガンに愛された。

クー・ホリンがスカハサの下で修行していたとき、スカハサに戦いを挑んできた女戦士オイフェをスカハサに代わって打ち負かし、彼女を身ごもらせる。オイフェに自分の指輪を渡し、子供が成長したらアルスター王国に来させるように伝え別れた。やがてその子はコンラと名付けられて成長しアルスターに渡って次々と戦士を打ち負かすが、コンラが自分の子と知らないクー・ホリンとアルスター王の命によって一騎打ちとなり、クー・ホリンは死闘の末にコンラに致命傷を与えてしまう。その瀕死のコンラの指に自分の指輪があることに気付くが時すでに遅かった。悲劇と栄光に彩られた伝説の英雄である。

英雄フィン・マックールとフィアナ騎士団

クー・ホリンの時代から下って300年後、アルスター王コーマック・マクアートに仕えた英雄フィン・マックールが率いた騎士団。フィンのほか、フィンの息子オシーン、孫のオスカー、隻眼の勇者ゴル・マックモーナ、そして悲劇の美貌の騎士ディルムッド・オディナなどがいた。

フィンはダーナ神族の王ヌァザの孫娘マーナとバスク家のクヴォルの間に生まれディムナと名付けられたが金髪と白い肌が非常に美しかったため「美しい」「白い」を意味するフィンと呼ばれた。ドルイド僧フィンネガスに知恵の鮭を授かったことで思慮深く、両手ですくった水を飲ませると傷が治癒する力があったという。彼の下でフィアナ騎士団は最盛期を迎えた。

ディルムッド・オディナは死の神ドウンの子で、妖精の丘の王である愛と美の神オインガスに育てられ、強く美しい青年に成長する。女性を魅了する黒子を妖精につけられたことで女性はみな彼の虜となってしまったという。ゲイ・ボウゲイ・ジャルグの二本の槍とモラルタベガルタという二本の剣を持ち、フィアナ騎士団に所属、フィンの孫オスカーとは親友であった。

フィアナ騎士団長フィンは前妻と死に別れたことから、オシーンの計らいでコーマック・マクアート王の娘グラーニャとの婚儀が進められる。婚礼の宴の席上、グラーニャはディルムッドの美しさに魅了され、彼に求愛、ディルムッドは拒絶するが、グラーニャは自分を連れて逃げるように魔術的な拘束力を持つ誓約(ゲッシュ)を彼に課し、ディルムッドとグラーニャの逃避行が始まる。オシーンやオスカーらの制止も聞かず怒り心頭のフィンは彼らを執拗に追い、最終的にオインガス神の仲裁で二人は復帰することとなった。その後、ディルムッドとグラーニャは四人の子供に恵まれて幸せに暮らしたが、ディルムッドは猪狩りの際の事故で瀕死の傷を負い、フィンは彼に治癒力を持つ水を飲まそうとするが三度に渡って水をこぼしてしまい、間に合わずディルムッドは死んでしまった。

グラーニャはその後フィンの妻となったとも、ディルムッドに殉じて死んだとも言われる。やがてフィンは川で溺死するという哀れな末路を辿り、指導者を失ったフィアナ騎士団の栄光の時代は終わりを告げた。これらフィン物語群の語り部はフィンの息子オシーンであったといわれ、一八世紀にスコットランドの詩人マクファーソンの「オシアン物語」で世に知られることとなり、ゲーテやナポレオンにも影響を与えた。

マビノギオン

ウェールズに伝わる初期の伝承の物語群。一四世紀ごろに成立し、一八三八年から一八四九年、シャーロット・ゲスト夫人が収集・英訳して「若者の物語」を意味するマビノギの複数形からマビノギオンと名付けた。「ダヴェドの大公プイス」「スウィールの娘ブランウェン」「スウィールの息子マナウィダン」「マソヌウィの息子マース」の四つの枝物語を狭義のマビノギオンと呼ぶ。この四つの物語とあわせてウェールズ系アーサー王伝説「マクセン・ウレディクの夢」「スイッズとスェヴェリスの物語」「キルッフとオルウェン」「ロナブイの夢」「ウリエンの息子オウァインの物語、あるいは泉の貴婦人」「エヴラウクの息子ペレドゥルの物語」「エルビンの息子ゲライントの物語」の七つの物語を広義のマビノギオンと呼ぶ。

参考書籍
井村君江著「妖精学大全」P115-146(ケルトの神々と風習)

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