逗子山の根地区の熊野神社

JR横須賀線逗子駅の裏手に広がる山の根地区の丘陵地帯にある小規模の神社。逗子駅から線路伝いに歩いて数分、住宅街へと左折すると参道があらわれます。

逗子山の根熊野神社鳥居

逗子山の根熊野神社

逗子山の根熊野神社拝殿

山の根の熊野神社の歴史はよくわかっていない。一説には源頼朝創建とも言われるが、その名が史料上に登場するのは「新編相模国風土記稿」(一八四一年成立)で、山の根村鎮守としてその名が出てくるという。明治十年、熊野社と山の根村の他の七つの神社である白山社、稲荷社、十二天社、神明社、吾妻社、諏訪社、第六天社が合祀され熊野神社が誕生、祭神はイザナギ、イザナミである。

かつて石段の下、向かって左手に松本寺という寺院があったが、明治二年、熊野社の本殿が火災により焼失した際、その松本寺の本堂が移築され、そのまま維新後の廃仏毀釈政策にともない廃寺とされた。その本堂も昭和十二年に再び火災で焼失、その後また再建されたのが現在の本殿となっている。

神社境内の裏から広がる山の根丘陵地帯には多くの横穴古墳が点在しているが、そのうちの七基が熊野神社の裏山にあり、その中の三基が公開されている。

山の根横穴古墳群見学路入口

山の根横穴古墳群見学路入口

山の根横穴古墳群見学路入口

見学路を登ると、三基の横穴古墳がある。

山の根横穴古墳群

山の根横穴古墳群

山の根横穴古墳群

第二古墳内部
第二古墳内部

山の根横穴古墳群は七世紀から八世紀にかけてのもので、第一古墳が七世紀初め、第二古墳が八世紀、第三古墳以降は未調査となっている。また、十三世紀の灯明皿が出土しており、鎌倉時代には武士層の墓所として利用されていたと推定されている。

古墳見学路から丘陵上部へ登る道もあるが、途中からはかなり急な斜面となっているので、さらに上には上らないよう注意書きが、現地では無く、神社本殿横の掲示板に書かれているので、見落とさないようにした方が良い。

逗子から以前紹介した「名越切通」方面へ歩くときに立ち寄る散歩コースとして紹介されてもいる、訪れて見ると周囲を木々に囲まれた静謐な雰囲気の、心地よい神社でした。


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参考書籍
・「逗子市史 別編1 民俗編」P171-172
・「逗子 道の辺百史話」P70

湘南・三浦半島  山から海へ半日ハイク
樋口 一郎
東京新聞出版局
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