「俺ガイル」のキャラと名付け元の地名の由来とのシンクロ具合は異常

現在放送中のアニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(通称「俺ガイル」)毎週楽しみにしているのですが、三浦半島・湘南地区周辺在住者的にちょっと感心しているのがそのキャラクターの名前の付け方です。キャラクターはみんな鎌倉周辺、三浦半島と神奈川県内の地名から採られていますが、概ねその地名の特徴を踏まえたキャラクターの性格付けがなされているような印象です。以前も鎌倉の地名についてまとめた(「鎌倉の地名の由来まとめ」)ので一部重複しますが、以下「鎌倉の地名由来辞典」参考。

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比企谷八幡

主人公の比企谷八幡の姓比企谷は鎌倉市の現在は妙本寺という寺院がある一帯で、その名は鎌倉時代初期の有力武士比企氏の館があったことに由来します。以前紹介したように比企氏は北条氏と対立して孤立し滅亡(比企能員の変(1203年)するわけですが、主人公の比企谷くんも孤立(ぼっち)し滅亡寸前(クラスのキモい人扱い)です。

雪ノ下雪乃

ヒロインの雪ノ下雪乃の姓「雪ノ下」は現在鶴岡八幡宮や大蔵御所(鎌倉幕府の中心となった政庁)址、源頼朝墓所などがある鎌倉の中の鎌倉、歴史の中心地です。その名前の由来も源頼朝が降り積もった雪を集めて夏に備えた氷室(洞窟等を使った天然の冷蔵庫)を作らせた故事に由来しており、非常に優雅な名前となっています。作中でも誰もが注目する美しさで作品の中心的人物ですね。

由比ヶ浜結衣

同じくヒロインの由比ヶ浜結衣は姓も名も「由比ヶ浜」に関係がありそうです。ご存じの通り由比ヶ浜は鎌倉を代表する有名な浜辺ですが、その名前の由来は一説によると、中世の相互扶助組織「結」(ゆい)が転じて由井、油井となり由比ヶ浜になったと言われています。地名の由来的にも非常にフレンドリーな印象が強いですが、キャラクターの性格も同様に親しみやすい印象の子ですね。

材木座義輝

材木座はあまりキャラクターに反映していないようですが、一応材木座の由来としては、由比ヶ浜海岸の滑川を挟んだ左岸一帯で、材木商や材木運搬業者などの組合(座)があったことから名前が付けられています。鎌倉時代末期にはバサラ大名でお馴染み佐々木道誉の領地になっているので、中二病とバサラを無理やり結び付けようとしたら出来ないこともないですが、さすがにそれは無理がありますね。

三浦優美子

スクールカーストの最上位の金髪な怖いお姉さんは三浦優美子さんというようですが、三浦は三浦半島一帯を支配した三浦氏ですね。三浦氏は一時は北条氏に次ぐ鎌倉幕府の御家人筆頭として権勢を振るい、何度滅びても蘇ってきて表舞台に出てくるという驚異的なサバイブ能力で日本の歴史を生き残る異能生存体だと思います。

葉山隼人

あと、二話でちょこっとだけ出てきた三浦さんグループの男子に葉山隼人くんという子がいますが、作中でも三浦さんと由比ヶ浜さんが険悪なムードになったときに宥めに入っていましたが、これも葉山のイメージと上手くマッチしているように思います。葉山というと葉山御用邸、保養地、海水浴場などからノーブルでリア充なイメージがありますが、歴史的には三浦半島と鎌倉との中継点という役割があります。三崎道・浦賀道という三浦半島を縦断する街道の分岐点であった他、古代には大和王権と東北を繋ぐ古東海道が通っていた可能性も指摘されていますし、頼朝挙兵の際には三浦氏は現在の葉山港付近から由比ヶ浜へと侵攻していました。作中で三浦さんと由比ヶ浜さんとを結んでいたのが葉山くんというのはとても象徴的です。

これらをどの程度作者の渡航先生が踏まえて書かれていたのかはわかりませんが、二話でも軽く歴史ネタに触れられていたので、少なからず名前付けにもなんらかの意味を持たせているんじゃないかなと思います。あるいは全く地名の由来や歴史と関係なく、キャラクター造形がなされているのだとすると、それはそれで奇遇というか。

と言う訳で、地元史オタな僕としてはこういう方向からも楽しみに観ております。

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