強制収容所設立をドイツ国民が支持した理由についてのメモ

最近読んでいる本から簡潔に引用だけ。

『国家はすべての市民の生活を保護する。不幸にしてある種の個人、その関係者たちは警察の直接保護のもとに置かないかぎり国家として保護できない。該当する個人は多くの場合ユダヤ教徒であって、民族主義ドイツにたいする彼らの態度、たとえば民族主義感情に逆らったりするせいで、警察の介入がなければ国民の怒りにさらされるほど国民に嫌われている。』(ロバート・ジェラテリー著「ヒトラーを支持したドイツ国民」P25)

1933年3月14日、ナチ親衛隊(SS)の長ハインリッヒ・ヒムラーは強制収容所設立の正当性を問われてこう答えた。

『「保護拘束」は群集の怒りから個人を保護するためだと称したせいで、ドイツ人たちは自分たちが納得するもっともらしい話をつくった。それは、危険にさらされているとされた人たちが身の安全のために拘束されたのだという話である。それだけにとどまらず、ヒムラーは市民の国民感情を害する容疑者に擬せられた者たちが「しばしば」ユダヤ人だといった。これは反ユダヤ主義者でない人びとを含む市民たちに、そのような「敵」を街頭から駆逐するのは良いことだと結論づける可能性をあたえる声明だった。強制収容所に入っている多くの囚人たちが「善良な市民」ではまったくないのだと思えば気が休まるというものだ。』(同書P25-26)

上記の声明の一週間後、国民の理解と支持の上でヒムラーはミュンヘン郊外のダハウに初の強制収容所を設立し、やがてダハウ強制収容所をモデルとしてドイツ各地に強制収容所が作られていく。

ヒトラーを支持したドイツ国民
ロバート・ジェラテリー
みすず書房
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