ロシアと旧ソ連地域・周辺諸国との外交関係図

ロシアと旧ソ連地域・周辺諸国との関係図

ロシアと旧ソ連地域・周辺諸国との単純化した関係図を作成しましたのでご参考ください。一応、「現代ロシアを知るための60章【第2版】」P278の図をベースに、上海協力機構、東方パートナーシップ、GUAMを加え、縦列でCIS諸国を東欧、南コーカサス、中央アジア、バルト三国に分けるなど改変加えています。以下用語を簡単に。

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独立国家共同体(CIS)

ソ連崩壊後の1991年、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの三カ国首脳によって創設され、バルト三国を除く十二ヵ国が参加した国家連合体。
しかし、2008年8月の南オセチア紛争(ロシア-グルジア戦争)を経て2009年にグルジアが脱退。現在進行中のウクライナの政変の過程で、2014年3月19日に提唱国の一つであったウクライナが脱退を宣言した。

集団安全保障条約

1992年、ロシア、ベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンによって締結された軍事協力中心の条約だが、2012年、ウズベキスタンは脱退、現在、残りの六か国で構成されている。

関税同盟

1996年の四か国統合深化条約を前身として2010年よりキルギスを除いたベラルーシ、ロシア、カザフスタンで共通関税が導入され、プーチンが提唱するユーラシア連合の基盤として期待されている。

国家連合

ソ連崩壊以降、ロシアとベラルーシは国家連合を模索し1999年末、両国の間で新連邦国家創設条約が締結されたが、2003年、プーチン大統領は統合条件としてベラルーシを六つの州に分割して統合する案を提案するが、これがベラルーシのナショナリズムに火をつける結果となり、経済的には関税同盟でほぼ一体化しつつあるものの、政治的統合は見送られ、引き続き国家連合が模索されている。CIS諸国の中ではベラルーシが最も親ロ色が強い。

上海協力機構

1996年にロシア、中国、キルギス、タジキスタン、カザフスタンによって創設された「上海5」を前身として、2001年にロシア、中国が中心となって創設されたユーラシア大陸の安全保障体制。この協力関係を前提として2004年には中ロ国境紛争を解決させ、中ロを始めとして加盟国間での経済関係を深めている。加盟国間での軍事的協力関係は若干の共同軍事演習実施程度でまだ目立っていないが、NATO・米国に対する牽制として徐々に存在感を見せつつある。

東方パートナーシップ

ポーランド主導、スウェーデン協力の下、2009年に設置された地域協力関係。EU、NATOに加盟する可能性がある国を含む東欧・南コーカサス地域の旧ソ連諸国とEUから構成され、ロシアが外されているためロシアは不快感を示している。丁度創設の時期にポーランドなど東欧諸国への米軍によるミサイル配備計画(MD計画)が進められたことも相まって、ロシアは少なからず脅威として感じていた。MD計画はオバマ政権で凍結されている。

GUAM

ロシアと距離を置くグルジア、ウクライナ、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、モルドヴァの五か国でGUUAMとして創設され、後にウズベキスタン脱退によって四か国GUAMとなった国際協力関係。反ロ志向が強く、いずれも石油・天然ガスパイプラインの経由地であるため、ロシアの影響力を相対化させたいアメリカが積極的に関与して、2008年にはロシアとグルジアとの間で戦端が開かれ、その他の国でも国内で親ロシア派独立紛争を抱えるなどロシアとの緊張が続いている。

以下参考書籍

現代ロシアを知るための60章【第2版】 (エリア・スタディーズ21)
下斗米 伸夫 島田 博
明石書店
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現代ロシアを見る眼~「プーチンの十年」の衝撃 (NHKブックス)
木村 汎 袴田 茂樹 山内 聡彦
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ロシア新戦略――ユーラシアの大変動を読み解く
ドミートリー・トレーニン
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木村汎
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